このページではkubeadm
コマンドをインストールする方法を示します。このインストール処理実行後にkubeadmを使用してクラスターを作成する方法については、kubeadmを使用したシングルマスタークラスターの作成を参照してください。
ip link
もしくはifconfig -a
コマンドで取得できます。sudo cat /sys/class/dmi/id/product_uuid
コマンドで確認できます。ハードウェアデバイスではユニークなアドレスが割り当てられる可能性が非常に高いですが、VMでは同じになることがあります。Kubernetesはこれらの値を使用して、クラスター内のノードを一意に識別します。これらの値が各ノードに固有ではない場合、インストール処理が失敗することもあります。
複数のネットワークアダプターがあり、Kubernetesコンポーネントにデフォルトで到達できない場合、IPルートを追加して、Kubernetesクラスターのアドレスが適切なアダプターを経由するように設定することをお勧めします。
Linuxでは、カーネルのiptablesサブシステムの最新の代替品としてnftablesが利用できます。iptables
ツールは互換性レイヤーとして機能し、iptablesのように動作しますが、実際にはnftablesを設定します。このnftablesバックエンドは現在のkubeadmパッケージと互換性がありません。(ファイアウォールルールが重複し、kube-proxy
を破壊するためです。)
もしあなたのシステムのiptables
ツールがnftablesバックエンドを使用している場合、これらの問題を避けるためにiptables
ツールをレガシーモードに切り替える必要があります。これは、少なくともDebian 10(Buster)、Ubuntu 19.04、Fedora 29、およびこれらのディストリビューションの新しいリリースでのデフォルトです。RHEL 8はレガシーモードへの切り替えをサポートしていないため、現在のkubeadmパッケージと互換性がありません。
# レガシーバイナリがインストールされていることを確認してください
sudo apt-get install -y iptables arptables ebtables
sudo update-alternatives --set iptables /usr/sbin/iptables-legacy
sudo update-alternatives --set ip6tables /usr/sbin/ip6tables-legacy
sudo update-alternatives --set arptables /usr/sbin/arptables-legacy
sudo update-alternatives --set ebtables /usr/sbin/ebtables-legacy
update-alternatives --set iptables /usr/sbin/iptables-legacy
プロトコル | 通信の向き | ポート範囲 | 目的 | 使用者 |
---|---|---|---|---|
TCP | Inbound | 6443* | Kubernetes API server | All |
TCP | Inbound | 2379-2380 | etcd server client API | kube-apiserver, etcd |
TCP | Inbound | 10250 | Kubelet API | Self, Control plane |
TCP | Inbound | 10251 | kube-scheduler | Self |
TCP | Inbound | 10252 | kube-controller-manager | Self |
プロトコル | 通信の向き | ポート範囲 | 目的 | 使用者 |
---|---|---|---|---|
TCP | Inbound | 10250 | Kubelet API | Self, Control plane |
TCP | Inbound | 30000-32767 | NodePort Services** | All |
** NodePort Servicesのデフォルトのポートの範囲
*の項目は書き換え可能です。そのため、あなたが指定したカスタムポートも開いていることを確認する必要があります。
etcdポートはコントロールプレーンノードに含まれていますが、独自のetcdクラスターを外部またはカスタムポートでホストすることもできます。
使用するPodネットワークプラグイン(以下を参照)のポートも開く必要があります。これは各Podネットワークプラグインによって異なるため、必要なポートについてはプラグインのドキュメントを参照してください。
v1.6.0以降、KubernetesはデフォルトでCRI(Container Runtime Interface)の使用を有効にしています。
また、v1.14.0以降、kubeadmは既知のドメインソケットのリストをスキャンして、Linuxノード上のコンテナランタイムを自動的に検出しようとします。検出可能なランタイムとソケットパスは、以下の表に記載されています。
ランタイム | ドメインソケット |
---|---|
Docker | /var/run/docker.sock |
containerd | /run/containerd/containerd.sock |
CRI-O | /var/run/crio/crio.sock |
Dockerとcontainerdの両方が同時に検出された場合、Dockerが優先されます。Docker 18.09にはcontainerdが同梱されており、両方が検出可能であるため、この仕様が必要です。他の2つ以上のランタイムが検出された場合、kubeadmは適切なエラーメッセージで終了します。
Linux以外のノードでは、デフォルトで使用されるコンテナランタイムはDockerです。
もしコンテナランタイムとしてDockerを選択した場合、kebelet
内に組み込まれたdockershim
CRIが使用されます。
その他のCRIに基づくランタイムでは以下を使用します
詳細はCRIのインストールを参照してください。
以下のパッケージをマシン上にインストールしてください
kubeadm
: クラスターを起動するコマンドです。
kubelet
: クラスター内のすべてのマシンで実行されるコンポーネントです。
Podやコンテナの起動などを行います。
kubectl
: クラスターにアクセスするためのコマンドラインツールです。
kubeadmはkubelet
やkubectl
をインストールまたは管理しないため、kubeadmにインストールするKubernetesコントロールプレーンのバージョンと一致させる必要があります。そうしないと、予期しないバグのある動作につながる可能性のあるバージョン差異(version skew)が発生するリスクがあります。ただし、kubeletとコントロールプレーン間のマイナーバージョン差異(minor version skew)は_1つ_サポートされていますが、kubeletバージョンがAPIサーバーのバージョンを超えることはできません。たとえば、1.7.0を実行するkubeletは1.8.0 APIサーバーと完全に互換性がありますが、その逆はできません。
kubectl
のインストールに関する詳細情報は、kubectlのインストールおよびセットアップを参照してください。
警告: これらの手順はシステムアップグレードによるすべてのKubernetesパッケージの更新を除きます。これはkubeadmとKubernetesがアップグレードにおける特別な注意を必要とするからです。
バージョン差異(version skew)に関しては下記を参照してください。
sudo apt-get update && sudo apt-get install -y apt-transport-https curl
curl -s https://packages.cloud.google.com/apt/doc/apt-key.gpg | sudo apt-key add -
cat <<EOF | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/kubernetes.list
deb https://apt.kubernetes.io/ kubernetes-xenial main
EOF
sudo apt-get update
sudo apt-get install -y kubelet kubeadm kubectl
sudo apt-mark hold kubelet kubeadm kubectl
cat <<EOF > /etc/yum.repos.d/kubernetes.repo
[kubernetes]
name=Kubernetes
baseurl=https://packages.cloud.google.com/yum/repos/kubernetes-el7-x86_64
enabled=1
gpgcheck=1
repo_gpgcheck=1
gpgkey=https://packages.cloud.google.com/yum/doc/yum-key.gpg https://packages.cloud.google.com/yum/doc/rpm-package-key.gpg
EOF
# Set SELinux in permissive mode (effectively disabling it)
setenforce 0
sed -i 's/^SELINUX=enforcing$/SELINUX=permissive/' /etc/selinux/config
yum install -y kubelet kubeadm kubectl --disableexcludes=kubernetes
systemctl enable --now kubelet
Note:
setenforce 0
and sed ...
effectively disables it.
This is required to allow containers to access the host filesystem, which is needed by pod networks for example.
You have to do this until SELinux support is improved in the kubelet.Some users on RHEL/CentOS 7 have reported issues with traffic being routed incorrectly due to iptables being bypassed. You should ensure
net.bridge.bridge-nf-call-iptables
is set to 1 in your sysctl
config, e.g.
cat <<EOF > /etc/sysctl.d/k8s.conf
net.bridge.bridge-nf-call-ip6tables = 1
net.bridge.bridge-nf-call-iptables = 1
EOF
sysctl --system
Make sure that the br_netfilter
module is loaded before this step. This can be done by running lsmod | grep br_netfilter
. To load it explicitly call modprobe br_netfilter
.
Install CNI plugins (required for most pod network):
CNI_VERSION="v0.8.2"
mkdir -p /opt/cni/bin
curl -L "https://github.com/containernetworking/plugins/releases/download/${CNI_VERSION}/cni-plugins-linux-amd64-${CNI_VERSION}.tgz" | tar -C /opt/cni/bin -xz
Install crictl (required for kubeadm / Kubelet Container Runtime Interface (CRI))
CRICTL_VERSION="v1.16.0"
mkdir -p /opt/bin
curl -L "https://github.com/kubernetes-sigs/cri-tools/releases/download/${CRICTL_VERSION}/crictl-${CRICTL_VERSION}-linux-amd64.tar.gz" | tar -C /opt/bin -xz
Install kubeadm
, kubelet
, kubectl
and add a kubelet
systemd service:
RELEASE="$(curl -sSL https://dl.k8s.io/release/stable.txt)"
mkdir -p /opt/bin
cd /opt/bin
curl -L --remote-name-all https://storage.googleapis.com/kubernetes-release/release/${RELEASE}/bin/linux/amd64/{kubeadm,kubelet,kubectl}
chmod +x {kubeadm,kubelet,kubectl}
curl -sSL "https://raw.githubusercontent.com/kubernetes/kubernetes/${RELEASE}/build/debs/kubelet.service" | sed "s:/usr/bin:/opt/bin:g" > /etc/systemd/system/kubelet.service
mkdir -p /etc/systemd/system/kubelet.service.d
curl -sSL "https://raw.githubusercontent.com/kubernetes/kubernetes/${RELEASE}/build/debs/10-kubeadm.conf" | sed "s:/usr/bin:/opt/bin:g" > /etc/systemd/system/kubelet.service.d/10-kubeadm.conf
Enable and start kubelet
:
systemctl enable --now kubelet
kubeadmが何をすべきか指示するまで、kubeletはクラッシュループで数秒ごとに再起動します。
Dockerを使用した場合、kubeadmは自動的にkubelet向けのcgroupドライバーを検出し、それを実行時に/var/lib/kubelet/kubeadm-flags.env
ファイルに設定します。
もしあなたが異なるCRIを使用している場合、/etc/default/kubelet
(CentOS、RHEL、Fedoraでは/etc/sysconfig/kubelet
)ファイル内のcgroup-driver
の値を以下のように変更する必要があります。
KUBELET_EXTRA_ARGS=--cgroup-driver=<value>
このファイルは、kubeletの追加のユーザー定義引数を取得するために、kubeadm init
およびkubeadm join
によって使用されます。
CRIのcgroupドライバーがcgroupfs
でない場合にのみそれを行う必要があることに注意してください。なぜなら、これは既にkubeletのデフォルト値であるためです。
kubeletをリスタートする方法:
systemctl daemon-reload
systemctl restart kubelet
CRI-Oやcontainerdといった他のコンテナランタイムのcgroup driverは実行中に自動的に検出されます。
kubeadmで問題が発生した場合は、トラブルシューティングを参照してください。
このページは役に立ちましたか?
Thanks for the feedback. If you have a specific, answerable question about how to use Kubernetes, ask it on Stack Overflow. Open an issue in the GitHub repo if you want to 問題を報告する or 改善を提案.