Minikubeはローカル環境でKubernetesを簡単に実行するためのツールです。Kubernetesを試したり日々の開発への使用を検討するユーザー向けに、PC上のVM内でシングルノードのKubernetesクラスタを実行することができます。
Minikubeのインストール を参照
これはMinikubeの使い方の簡単なデモです。
もしVMドライバを変更したい場合は、適切な --vm-driver=xxx
フラグを minikube start
に設定してください。Minikubeは以下のドライバをサポートしています。
minikube ip
で取得することができます。none (VMではなくホスト上でKubernetesコンポーネントを起動する。このドライバを使用するにはDocker (docker install) とLinux環境を必要とします)
minikube start
Starting local Kubernetes cluster...
Running pre-create checks...
Creating machine...
Starting local Kubernetes cluster...
kubectl create deployment hello-minikube --image=k8s.gcr.io/echoserver:1.10
deployment.apps/hello-minikube created
kubectl expose deployment hello-minikube --type=NodePort --port=8080
service/hello-minikube exposed
# We have now launched an echoserver pod but we have to wait until the pod is up before curling/accessing it
# via the exposed service.
# To check whether the pod is up and running we can use the following:
kubectl get pod
NAME READY STATUS RESTARTS AGE
hello-minikube-3383150820-vctvh 0/1 ContainerCreating 0 3s
# We can see that the pod is still being created from the ContainerCreating status
kubectl get pod
NAME READY STATUS RESTARTS AGE
hello-minikube-3383150820-vctvh 1/1 Running 0 13s
# We can see that the pod is now Running and we will now be able to curl it:
curl $(minikube service hello-minikube --url)
Hostname: hello-minikube-7c77b68cff-8wdzq
Pod Information:
-no pod information available-
Server values:
server_version=nginx: 1.13.3 - lua: 10008
Request Information:
client_address=172.17.0.1
method=GET
real path=/
query=
request_version=1.1
request_scheme=http
request_uri=http://192.168.99.100:8080/
Request Headers:
accept=*/*
host=192.168.99.100:30674
user-agent=curl/7.47.0
Request Body:
-no body in request-
kubectl delete services hello-minikube
service "hello-minikube" deleted
kubectl delete deployment hello-minikube
deployment.extensions "hello-minikube" deleted
minikube stop
Stopping local Kubernetes cluster...
Stopping "minikube"...
containerd をコンテナランタイムとして使用するには以下を実行してください:
minikube start \
--network-plugin=cni \
--enable-default-cni \
--container-runtime=containerd \
--bootstrapper=kubeadm
もしくは拡張バージョンを使用することもできます:
minikube start \
--network-plugin=cni \
--enable-default-cni \
--extra-config=kubelet.container-runtime=remote \
--extra-config=kubelet.container-runtime-endpoint=unix:///run/containerd/containerd.sock \
--extra-config=kubelet.image-service-endpoint=unix:///run/containerd/containerd.sock \
--bootstrapper=kubeadm
CRI-O をコンテナランタイムとして使用するには以下を実行してください:
minikube start \
--network-plugin=cni \
--enable-default-cni \
--container-runtime=cri-o \
--bootstrapper=kubeadm
もしくは拡張バージョンを使用することもできます:
minikube start \
--network-plugin=cni \
--enable-default-cni \
--extra-config=kubelet.container-runtime=remote \
--extra-config=kubelet.container-runtime-endpoint=/var/run/crio.sock \
--extra-config=kubelet.image-service-endpoint=/var/run/crio.sock \
--bootstrapper=kubeadm
rkt をコンテナランタイムとして使用するには以下を実行してください:
minikube start \
--network-plugin=cni \
--enable-default-cni \
--container-runtime=rkt
これはrktとDockerの両方を含んだ代替のMinikubeのISOイメージを使用し、CNIネットワークを有効にします。
サポートされているドライバとプラグインのインストールの詳細については DRIVERS を参照してください。
Kubernetesの単一のVMを使用する場合、Minikube組み込みのDockerデーモンの再利用がおすすめです。ホストマシン上にDockerレジストリを構築してイメージをプッシュする必要がなく、ローカルでの実験を加速させるMinikubeと同じDockerデーモンの中に構築することができます。ただDockerイメージに’latest’以外のタグを付け、そのタグを使用してイメージをプルしてください。イメージのバージョンを指定しなければ、Always
のプルイメージポリシーにより :latest
と仮定され、もしデフォルトのDockerレジストリ(通常はDockerHub)にどのバージョンのDockerイメージもまだ存在しない場合には、ErrImagePull
になる恐れがあります。
Mac/LinuxのホストでDockerデーモンを操作できるようにするには、shell内で docker-env command
を使います:
eval $(minikube docker-env)
これにより、MinikubeのVM内のDockerデーモンと通信しているホストのMac/LinuxマシンのコマンドラインでDockerを使用できるようになっているはずです。
docker ps
CentOS 7では、Dockerが以下のエラーを出力することがあります:
Could not read CA certificate "/etc/docker/ca.pem": open /etc/docker/ca.pem: no such file or directory
修正方法としては、/etc/sysconfig/docker を更新してMinikube環境の変更が確実に反映されるようにすることです:
< DOCKER_CERT_PATH=/etc/docker
---
> if [ -z "${DOCKER_CERT_PATH}" ]; then
> DOCKER_CERT_PATH=/etc/docker
> fi
imagePullPolicy:Alwaysをオフにすることを忘れないでください: さもなければKubernetesはローカルに構築したイメージを使用しません。
minikube start
コマンドはクラスターを起動することができます。
このコマンドはシングルノードのKubernetesクラスターを実行する仮想マシンを作成・設定します。
また、このクラスターと通信する kubectl のインストールも設定します。
もしWebプロキシーを通している場合、そのプロキシー情報を minikube start
コマンドに渡す必要があります:
https_proxy=<my proxy> minikube start --docker-env http_proxy=<my proxy> --docker-env https_proxy=<my proxy> --docker-env no_proxy=192.168.99.0/24
残念なことに、ただ環境変数を設定するだけではうまく動作しません。
Minikubeは “minikube” コンテキストも作成し、そのコンテキストをデフォルト設定としてkubectlに設定します。
あとでコンテキストを切り戻すには、このコマンドを実行してください: kubectl config use-context minikube
minikube start
コマンドに --kubernetes-version
文字列を追加することで、
MinikubeにKubernetesの特定のバージョンを指定することができます。
例えば、v1.7.3
のバージョンを実行するには以下を実行します:
minikube start --kubernetes-version v1.7.3
Minikubeにはユーザーが任意の値でKubenetesコンポーネントを設定することを可能にする “configurator” 機能があります。
この機能を使うには、minikube start
コマンドに --extra-config
フラグを使うことができます。
このフラグは繰り返されるので、複数のオプションを設定するためにいくつかの異なる値を使って何度も渡すことができます。
このフラグは component.key=value
形式の文字列を取ります。component
は下記のリストの文字列の1つです。
key
は設定構造体上の値で、 value
は設定する値です。
各コンポーネントのKubernetes componentconfigs
のドキュメントを調べることで有効なキーを見つけることができます。
サポートされている各設定のドキュメントは次のとおりです:
Kubeletの MaxPods
設定を5に変更するには、このフラグを渡します: --extra-config=kubelet.MaxPods=5
この機能はネストした構造体もサポートします。スケジューラーの LeaderElection.LeaderElect
を true
に設定するには、このフラグを渡します: --extra-config=scheduler.LeaderElection.LeaderElect=true
apiserver
の AuthorizationMode
を RABC
に設定するには、このフラグを使います: --extra-config=apiserver.authorization-mode=RBAC
.
minikube stop
コマンドを使ってクラスターを停止することができます。
このコマンドはMinikube仮想マシンをシャットダウンしますが、すべてのクラスターの状態とデータを保存します。
クラスターを再起動すると、以前の状態に復元されます。
minikube delete
コマンドを使ってクラスターを削除することができます。
このコマンドはMinikube仮想マシンをシャットダウンして削除します。データや状態は保存されません。
minikube start
コマンドは “minikube” というkubectl contextを作成します。
このコンテキストはMinikubeクラスターと通信するための設定が含まれています。
Minikubeはこのコンテキストを自動的にデフォルトに設定しますが、将来的に設定を切り戻す場合には次のコマンドを実行してください:
kubectl config use-context minikube
,
もしくは各コマンドにコンテキストを次のように渡します: kubectl get pods --context=minikube
Kubernetes Dashboardにアクセスするには、Minikubeを起動してアドレスを取得した後、シェルでこのコマンドを実行してください:
minikube dashboard
ノードポート経由で公開されているサービスにアクセスするには、Minikubeを起動してアドレスを取得した後、シェルでこのコマンドを実行してください:
minikube service [-n NAMESPACE] [--url] NAME
MinikubeのVMは minikube ip
コマンドで取得できるホストオンリーIPアドレスを介してホストシステムに公開されます。
NodePort上では、 NodePort
タイプのどのサービスもそのIPアドレスを介してアクセスできます。
サービスのNodePortを決定するには、kubectl
コマンドを次のように使用します:
kubectl get service $SERVICE --output='jsonpath="{.spec.ports[0].nodePort}"'
Minikubeは hostPath
タイプのPersistentVolumesをサポートします。
このPersistentVolumesはMinikubeのVM内のディレクトリーにマッピングされます。
MinikubeのVMはtmpfsで起動するため、ほとんどのディレクトリーは再起動しても持続しません (minikube stop
)。
しかし、Minikubeは以下のホストディレクトリーに保存されているファイルを保持するように設定されています:
/data
/var/lib/minikube
/var/lib/docker
以下は /data
ディレクトリのデータを永続化するPersistentVolumeの設定例です:
apiVersion: v1
kind: PersistentVolume
metadata:
name: pv0001
spec:
accessModes:
- ReadWriteOnce
capacity:
storage: 5Gi
hostPath:
path: /data/pv0001/
一部のドライバーはVM内にホストフォルダーをマウントするため、VMとホストの間でファイルを簡単に共有できます。これらは現時点では設定可能ではなく、使用しているドライバーとOSによって異なります。
備考: ホストフォルダーの共有はKVMドライバーにはまだ実装されていません。
Driver | OS | HostFolder | VM |
---|---|---|---|
VirtualBox | Linux | /home | /hosthome |
VirtualBox | macOS | /Users | /Users |
VirtualBox | Windows | C://Users | /c/Users |
VMware Fusion | macOS | /Users | /Users |
Xhyve | macOS | /Users | /Users |
プライベートコンテナレジストリにアクセスするには、このページの手順に従ってください。
ImagePullSecrets
を使用することをおすすめしますが、MinikubeのVM内でアクセス設定したい場合には、/home/docker
ディレクトリに .dockercfg
を置くか、または /home/docker/.docker
ディレクトリに config.json
を置いてください。
カスタムアドオンを正しく起動または再起動させるには、
Minikubeで起動したいアドオンを ~/.minikube/addons
ディレクトリに置きます。
このフォルダ内のアドオンはMinikubeのVMに移動され、Minikubeが起動または再起動されるたびにアドオンが起動されます。
MinikubeはKubernetesとDockerデーモンを含む仮想マシンを作成します。 KubernetesがDockerを使用してコンテナをスケジュールしようとする際、Dockerデーモンはコンテナをプルするために外部ネットワークを必要とする場合があります。
HTTPプロキシーを通している場合には、プロキシー設定をDockerに提供する必要があります。
これを行うには、minikube start
に必要な環境変数をフラグとして渡します。
例:
minikube start --docker-env http_proxy=http://$YOURPROXY:PORT \
--docker-env https_proxy=https://$YOURPROXY:PORT
仮想マシンのアドレスが192.168.99.100の場合、プロキシーの設定により kubectl
が直接アクセスできない可能性があります。
このIPアドレスのプロキシー設定を迂回するには、以下のようにno_proxy設定を変更する必要があります。
export no_proxy=$no_proxy,$(minikube ip)
MinikubeはVMのプロビジョニングにlibmachineを使用し、kubeadmをKubernetesクラスターのプロビジョニングに使用します。
Minikubeの詳細については、proposalを参照してください。
コントリビューションや質問、コメントは歓迎・奨励されています! Minikubeの開発者はSlackの#minikubeチャンネルにいます(Slackへの招待状はこちら)。kubernetes-dev Google Groupsメーリングリストもあります。メーリングリストに投稿する際は件名の最初に “minikube: “ をつけてください。
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